古いネタですが・・・昨年の10月に会ったお花です。
まだ去年に会ったお花が残っていますので、
えっちらおっちらとアップしていきたいと思いますです
昨年の10月の記事「
気になった木2」でボンテンカをご紹介したのですが、
こちらはよく似ていて、オオバボンテンカといいます。
オオバボンテンカ(大葉梵天花) アオイ科ボンテンカ属
九州(南部、屋久島、種子島、奄美大島)に分布 花期 夏~秋
道ばたや空き地などに生える小低木です
茎は直立(けっこう斜上していますが・・・)して分枝し、高さ50cm~200cmになります
葉は互生し、長さ3~10cmの柄があります
葉は広卵形、またはほぼ円形で、多少角ばり、
浅く3~5裂するか、または分裂せず、長さ4~5cm、幅4~8cm
上面は星状毛が散生し、裏面には星状毛が密生、ときに散生する。裂片は3角形、鋭頭または鈍頭
葉裏の写真が無かったので、どちらも表面です
花は葉腋に1個または数個が束生してつき、長さ5mmほどの有毛の柄をもつ
がくは5裂し、裂片は三角状披針形で、長さ約5mm 花の径は2.5cmほどでした
雄ずいと花柱は筒状に合生しています。
拡大してみると、袋の様な葯が割れて、中からピンク色の花粉が顔を出していて、
先端にはイソギンチャクみたいな形の柱頭がありました。
花弁は5個あり、淡紅色で三角状倒卵形または倒卵形で、長さ5~6mmになり下部で合着
蝶が蜜を吸いに来ていました。
セセリチョウのとまっている場所が花には都合がいいみたいで、足には花粉がついています。
シジミチョウのとまり方だと、蜜を持って行かれ損かも?
さく果はほぼ球形で5つの分果よりなり、全面にかぎ状の剛毛がやや密に生えている
種子は腎形、長さ約4mm、灰褐色をなす
奇麗なピンク色でしょ
可愛かったです
10月28日鹿児島県にて撮影
ボンテンカの名前の由来は、
「梵天花はインドの花の意味で名付けられたのであろう」とのことです。
参考文献
『原色日本植物図鑑・木本編Ⅰ』保育社 昭和54年 『新牧野日本植物図鑑』北隆館 平成20年
『新日本植物誌顕花編』至文堂 平成4年 『九州の野の花』西日本新聞社 1997年